心が疲れた夜に。私がしている静かなリフレッシュの習慣

仕事が終わって家に帰ると、ふとした瞬間に心が沈むこと、ありませんか?

周りには笑顔で接していたのに、家のドアを閉めた瞬間、ホッとして、そのまま沈み込んでしまう。

特に理由があるわけじゃないけれど、モヤモヤしたり、涙が出そうになったり。


そんな夜、私は「無理に頑張らないこと」を決めました。

誰かに頼るのが苦手で、ずっと一人で何とかしようとしていたけど、そうやって自分に厳しくすることが、
さらに自分を追い詰めていたことに気づいたんです。

それに気づいたのは、ある雨の夜のことでした。

仕事で失敗して、上司にも冷たい態度を取られて、帰りの電車でずっとうつむいていた。

家に帰っても食欲はなくて、化粧も落とさずそのまま床に寝転がって。

ただ、ぼんやりと天井を見ていたら、涙がすーっと流れてきたんです。

「もう、頑張れないな」って。

でも、その夜をきっかけに少しずつ、自分の過ごし方を見直すようになりました。


今日は、そんな夜に私が自分を落ち着かせるためにしている、3つの小さな習慣を紹介します。

どれもすぐにできることばかりなので、ちょっと疲れた夜に思い出してもらえたら嬉しいです。

目次

1. スマホを置いて手を動かす

何も考えたくないときほど、手を動かすと不思議と落ち着きます。

私の場合は、洗い物をしたり、洗濯物をたたんだり。

単純な作業は「思考を止めるスイッチ」になります。

以前、気持ちが沈んでベッドから出られなかった夜、ふと目に入ったのはシンクに溜まったお皿でした。

重い腰を上げて、黙々と洗い始めたら、次第に頭の中が静かになっていって。

気づけば、お皿も心も、少し軽くなっていたんです。

水の音って、意外と癒されます。


シャワーやお風呂に入ると気分がスッとするのと同じように、水に触れると気持ちが落ち着くんですよね。

料理をするのもおすすめです。

簡単なスープを煮込むだけでも、湯気の立ちのぼる様子や香りが心を和らげてくれます。

もし、洗い物すら面倒に感じる日なら、ハンドクリームを塗って、丁寧に手をマッサージするだけでも効果があります。


「あ、私いま、自分を大切にしてるな」って実感できます。

自分を責めそうになったら、まずは「手を動かしてみる」。

それだけで、思考のループから少し抜け出せるかもしれません。

ちなみに、これに気づくまでは、私はスマホで延々とSNSを見ては、余計に疲れていました。

キラキラした他人の生活を見ては、自分と比べて落ち込む。

何時間も見て、結局得たものはゼロ。

「スマホを見るより、手を使ったほうが、ずっと救われる」——これが私の実感です。

2. あえて何もしない時間をつくる

以前の私は「時間をムダにしたくない」と焦ってばかりいました。

「なにか有意義なことをしなきゃ」「自分だけ立ち止まってる気がする」


そんな感情に追い立てられて、いつも頭の中がパンパンでした。

でも、ある日ふと気づいたんです。

「今の自分は、立ち止まることが必要なんだ」って。

それからは、1日の終わりに何もしない時間をつくるようにしました。

・照明を少し暗くする
・スマホを遠ざける
・深呼吸をする
・アロマを炊く

この時間は、何かをする時間じゃなくて、何かを感じるための時間。
「疲れてるな」「今日は頑張ったな」って、自分の声を聞くための時間。

最初は少し居心地が悪いけど、だんだんと「これでいいんだ」って思えるようになります。

お気に入りのラベンダーの香りを少しだけ枕元に垂らして、
目を閉じてゆっくりと息を吸って、吐いて。
深呼吸だけで、こんなに心が落ち着くなんて…って、正直驚きました。

部屋の光を落とすことも効果的です。
パソコンやスマホの強い光から離れるだけで、脳がリラックスしやすくなり、自然と呼吸も深くなります。

「何もしない」時間に罪悪感を覚える人は多いかもしれません。


でも「心を整える時間」と思って過ごしてみてください。
それが、明日を前向きに過ごすための準備になります。

3. 頭の中をメモに出す

気持ちが沈む夜は、いろんなことがぐるぐる巡りますよね。
寝ようとしても、思考の渦に引き込まれて、どんどん目が冴えてしまう。

そんなとき、私はノートを開いて、思ったことをそのまま書き出します。

・今日モヤモヤしたこと
・嫌だった一言
・言えなかったこと
・頑張った自分のこと

書くことの一番の効果は「自分との距離を取れること」だと思います。
頭の中にあると感情が混ざってしまうけれど、紙に書くと、少し客観的に見られるんです。

特に印象的だったのは「ただ書く」ことを習慣にしてから、自分の中の声に敏感になったこと。
「こう言われて傷ついたんだな」とか「今日の自分、実はすごく頑張ってたんだな」とか。

書いた文字が気持ちを整理してくれて、
どこか、自分自身の味方になれたような気がします。

誰かに見せるわけじゃないので、きれいに書く必要はありません。
殴り書きでも、乱暴な言葉でも、感情を外に出すことが大事なんです。

私がよく使っているのは、100円ショップで買ったシンプルなメモ帳。
気負わずに使えるので、日記が続かない人にもおすすめです。

自分の味方になる夜の過ごし方

完璧じゃなくていいし、前向きじゃなくてもいい。
ただ「今の私を否定しない」夜を過ごせたら、それだけで十分だと思うんです。

誰かに認められることも大事だけど、
まずは自分自身が「大丈夫だよ」って言ってあげられること。

無理にポジティブにならなくてもいい。
大切なのは、安心できる居場所を自分の中に持っておくこと。

今日のあなたが少しだけ疲れていたなら、
この中のどれかひとつでも、思い出してもらえたら嬉しいです。

心がざわつく夜もある。眠れない夜もある。
でも、それは「弱さ」ではなく「人間らしさ」。

そんな夜を乗り越えた先に、少しだけ優しくなれる自分がいるかもしれません。

そして、夜が明けたら。
きっとまた、あなたらしく頑張れる朝が来るはずです。

※この記事は筆者個人の体験に基づいたものであり、特定の症状や医療的判断を助言するものではありません。

読者の皆さまへ

この記事を書きながら、改めて気づいたことがあります。
それは「落ち込むこと=ダメなこと」じゃないということ。
むしろ、そういう夜があるからこそ、自分にとって本当に必要なものが見えてくるのかもしれません。

私はずっと「もっと頑張らなきゃ」「強くならなきゃ」と思って生きてきました。
でも今は、頑張れない自分も、ちょっと不安な自分も、否定しなくていいと思っています。

たとえば、あなたが今まさに心が重い夜を過ごしているなら
無理に元気を出さなくてもいいんです。
笑えなくても、誰とも話したくなくても、それで大丈夫。

ただ、自分を少しでも癒すための、ひとつの習慣を見つけてもらえたら、それはきっと明日を乗り切る力になると思います。

最後に

この記事の内容の中で「自分もやってみたい」と思ったことがあれば、ぜひ実践してみてください。

このブログでは、働く女性が日々を少しでも軽やかに過ごせるようなヒントを、これからも発信していきます。
「ひとりじゃない」と思える場所を、ここに少しずつ作っていけたらと思っています。

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
どうか、今夜のあなたが少しでも穏やかでありますように。

※この記事は筆者個人の体験に基づいたものであり、特定の症状や医療的判断を助言するものではありません。

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