「なんとなく不調?」を言葉にする習慣

そんななんとなく不調な日、ありませんか?

私は毎日です笑

明確に風邪を引いたわけでも、明らかなトラブルがあるわけでもない。
でも、どこか重い。だるい。前に進めない。内科とかで検査をしても異常はないとか、「ストレスじゃないの?」と言われたりとか。でも身体のサインはある。どうすればよいのか?

そんなときに有効なのが「言葉にすること」、と思っています。

今回は、曖昧な不調を少しずつ軽くするための「言葉にする習慣」についてお話します。

目次

1. なんとなく不調がつらい理由

不調にもいろいろあります。

たとえば「風邪で38度ある」「腰が痛い」「大きな仕事に失敗した」など、
明確な理由がある不調は、対処法も分かりやすい。

でも、なんとなくという状態は、
自分でも原因がわからないからこそ、モヤモヤしてしまう。結局そのまま、サインをスルーしてしまいがち。

やる気が出ない
気持ちが沈む
人と話したくない
集中できない
SNSばかり見てしまう

こうしたサインを見落としてしまうと、
気づけば心の疲れが積もってしまいます。

だからこそ「言葉にする」ことが大切な気がします。

2. 言語化すると何が起きる?

「書く」や「つぶやく」ことで、曖昧だった感覚にかたちができます。

● 「しんどい」と思っていたけど、実は不安だったとか
● 「気持ちが重い」の正体は、人間関係のストレス
● 「何もしたくない」は、ちゃんと休めてなかっただったなど

こんなふうに、自分の内側でぼんやりしていた気持ちに名前をつけることで、少しずつ対処できそうな状態に変わっていきます。

ぼんやりとしたままだと、対処法はわからないし、ぼんやりしていた気持ちが小さくなりません。

不調の正体がわかると、
「これはもう少し休もう」「あの人と距離を置こう」などのアイデアが浮かびます。

また、言語化すること自体が「頭と心を整理すること」でもあると思います。

頭の中にあるもやもやは、言葉にすることでアウトプットできます。
外に出せば、客観的に眺めることができる。
つまり「わたしの中にあるもの」ではなく「わたしが見ているもの」になるんです。

この視点の変化が、感情の整理にとても役立ちます。心理学的によく目にする客観視するってヤツです。

3. 言語化の習慣をつくるには?

(1)朝・夜に「3行日記」を書く

おすすめは、1日3行だけ書く習慣です。

たとえば、

  • 今の気分は?
  • 今日やったこと/感じたことは?
  • 明日はどうしたい?

書く方法は自由。
スマホのメモ帳でも、紙のノートでも、日記アプリでもOKです。

私は、スマホのメモに書いています。

3行だけでも「なんとなく」を具体的にするには充分。

「何を書いてもいい」と自分に許可を出すのがポイントです。
正解を求める必要、完璧である必要はありません。


ただ、そのときに思ったこと、浮かんだことを素直に書いてみる。
それだけで、心がほんの少し整うと思っています。

(2)モヤモヤを「質問」に変えてみる

自分に問いかけると、気づきが深まる気がします。

たとえば

  • 私はいま、何に疲れている?
  • 私は本当は何がしたい?
  • それって、本当に私がやらなきゃいけない?
  • どうすれば、少しラクになれる?

問いを投げるだけでOK。
答えが出なくても「考える」という行為が心を整えてくれます。

問いの力は大きいです。
質問は思考の扉を開けます。

そして、自分が今感じていることをそのまま書き出すだけで、
「なぜこう感じるのか?」という思考がゆっくり始まります。

(3)違和感をスルーしない

「なんか合わない」「ん?」と思った瞬間。
その直感を大切にすること。

たとえば

  • 会話でモヤッとした
  • 予定に乗り気がしない
  • SNSを見て焦った

こういう小さな違和感を書きとめていくと、
「私はこういうときに疲れるんだな」と自己理解につながります。

違和感こそ、心が出してくれているサインなのです。

この違和感を無視せずに拾い上げておくと、
「後から後悔しないチャンス」が増えていくような気がします。

その時、気づけていたかどうかが、多分大事なんだと思います。

4. 曖昧な不調を受け入れる視点

私たちは「原因がわかること」に安心しがちです。

でも、心の状態はいつも明確とは限りません。

むしろ「理由がない不調」こそ、
日々の小さな積み重ねの結果だったりします。

✔睡眠不足
✔情報過多
✔頑張りすぎ
✔期待されすぎ
✔一人の時間が足りていない

こうした「少しずつ蓄積された疲れ」が、
なんとなくの形で現れていることが多いのです。

だからこそ「言葉にできない→ダメ」ではありません。

そのままの状態を、
「今は曖昧でも、ちゃんと心の声だ」と受けとめること。

これが、言語化のスタートラインなのです。

「感じたことに名前をつける」というのは、
自分の内面を大切に扱う第一歩でもあります。

5. おわりに 不調とつき合うために

なんとなく不調な自分を否定しないであげてください。

誰にだって、理由のないモヤモヤはあります。

大切なのは、
その「曖昧さ」を、少しずつ言葉にしてあげることでしょうか。

言語化は、自分を理解するプロセスです。

たとえば、
「今の私は、ちょっと疲れてる」
「今の私は、誰かに認めてほしかった」
「今の私は、1人になりたかった」

そんなふうに書けるようになると、
気づけば、自分との関係が少しずつ変わっていきます。

焦らなくて大丈夫。
うまく書けなくても大丈夫。

大事なのは、言葉にしようとする姿勢そのものです。

そして、書き出された言葉たちは、
あなたがあなたを理解しようとした証です。

誰かに見せなくていい。
評価されなくていい。

その言葉たちが、あなたの内側にある静かな灯りになりますように。

少しずつ、自分の気持ちにやさしくなれるように。
そんな言葉にする習慣を、今日からはじめてみてはいかがでしょうか?

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