「1日があっという間に終わってしまう」
「いつも何かに追われていて、余裕がない」
そんな日々が続いていくと、
ただタスクをこなすだけの働き方になってしま気がする。
でも、仕事をスムーズに進める人たちは、
1日のはじまりにあることをしていることが多いと聞きました。
それが「朝の整える時間」らしいです。
正直ちょっと面倒だなと思いますが、朝のたった15分で仕事の集中力や効率がグッと高まるそうです。
その整える習慣についてお伝えします。
1. なぜ「整える時間」が必要なのか?
朝、会社や自宅のPCの前に座って、
メールチェックやタスクにいきなり取りかかっていませんか?
私も実はそういうことが多いです。
でも実はそのとき、脳内はまだ「散らかった状態」だそうです。
昨日の会話や、やり残したタスク、SNSの通知、今日やるべきことが混ざり合って、ぼんやりしたままスタートしてしまうんです。
結果として、
集中までに時間がかかる
優先順位を間違える
ミスが起きやすくなる
といった非効率につながります。
だからこそ、仕事に入る前の「整える15分」が効果あると。
確かに、朝から慌てていると1日上手くいかない日が多かったような。
2. 整える15分でやるべき3つのこと
(1) 頭の中の「ごちゃごちゃ」を出す
まずやることは、今の自分の頭の中を全部書き出すことです。
・今日やるべきタスク
・気になっていること
・心配なこと
・忘れそうな予定
A4用紙やノートに、箇条書きでOK。
「○○に返信する」「◯◯の資料を確認」「夜にスーパーで買い物」など、
仕事・プライベート関係なく思いつく限り書き出します。
これだけで、
「何を抱えていたのか」が見える化され、脳に余裕ができます。
まるで机の上を片づけたような感覚になる気がします。
(2) 今日やるべき「3つ」を決める
次に、その書き出したリストから、
「今日中に絶対終わらせたい3つのこと」を選びます。
ここでは、重要だけど後回しにしがちなことに目を向ける。
・大切な資料作成
・先延ばしにしていたクライアントへの連絡
・自分の成長のためのインプット
「やらなきゃ」と思いつつ後回しにしていたことほど、
1日の中の最優先リストに入れておくと、
夜になってからの後悔が減るような気がします。
(3) 小さな「整えるアクション」を入れる
最後に、仕事に入る前に
自分を整えるための小さな行動をひとつだけ入れます。
たとえば
- デスク周りを軽く拭く
- 1分間の深呼吸
- デスクに好きな飲み物を置く
- 観葉植物を眺める
これは、気持ちを仕事モードに切り替える「儀式」みたいなもの。
一見効果がなさそうに見えて、
意識のスイッチを入れるのにとても効果的です。
3. 実際にやってみた効果(私の体験)
朝の整える15分が、私を救った話
私が「朝の整える15分」を取り入れたのは、在宅勤務が続いていた頃のことでした。
コロナ禍の影響で、出社がなくなり、家でパソコンに向かう生活が当たり前になったあの頃です。通勤もなくなり楽になったはずなのに、不思議なほどに心がザワつく。夜は眠れず、朝はギリギリまでベッドにいて、気づけば「着替えもせず」「顔も洗わず」「食事もとらず」に仕事を始めてしまう。そんな日々でした。
いつの間にか、時間に追われている感覚ではなく、時間に放り出されている感覚になっていたと記憶しています。
なぜ「15分」だったのか?
ある日、ふと気づきました。
「このままではまずいかもしれない」
仕事のクオリティが下がるというより、自分の気持ちがどんどん擦り減っていくような感覚がありました。朝がしんどい。なのに、しんどいまま働く。だから、ずっとエネルギーが足りない。これが続いたら、何かを壊すかもしれないと。
でも、いきなり朝活とか瞑想とか1時間ウォーキングなんて無理だよな、と思って、試しにたった15分だけ、朝のルーティンをつくることにしました。
私がやった「整える15分」の中身
最初に決めたのは3つだけ。
- 白湯を飲む
起きたらまずキッチンへ行って、お湯を沸かして白湯を飲む。これだけで「起きた感覚」になる気がする。 - ベランダに出る
次に、窓を開けてベランダに出る。朝の光、車の音、少し冷たい風。たった1分でも、周りとつながる感覚が戻ってくる。 - 手帳を開く
最後に、手帳に「今日やること」を3つだけ書く。たとえば「午前中に企画書を送る」「昼に洗濯」「18時に夕飯準備」。やるべきことを頭の外に出すことで、脳がすっと軽くなる感じ。
それだけ。
たったこれだけのことを、毎朝15分だけ丁寧にやる感じです。
不思議と「流れ」が変わっていった
最初の数日は「正直、めんどくさいな」と思ったこともあります。でも、5日も続けると、明らかに1日のリズムが変わってきました。
気づけば午前中の集中力が上がっていたり、夜の寝つきが少し良くなっていたり。何より「今日はうまくいきそう」と思える日がだんだん増えた気がします。
これは、気合いとか根性ではなく「朝に自分に意識を向けたかどうか」だけの違いだったのかもしれません。
「朝」は、自分に戻る時間
在宅勤務って、外からの刺激が極端に少なくなります。だからこそ、自分で自分にスイッチを入れる習慣が必要だったのだと思います。
仕事ができるかどうか以前に、自分の感情や体にアクセスできるかどうかが大切だったと。
「整える15分」は、私にとって自分に戻る時間でした。
4. 習慣化のコツ 続けるための工夫
「整える時間」を習慣にするためには、
いくつかコツがあります。
● 朝イチの「やること」にしておく
人は意思決定を朝に集中させると疲れやすくなります。
「考えずにまず整える」が体にしみこむと、楽に続きます。
● フォーマットを決めておく
毎朝「何書こう?」と迷うと面倒になります。
→ たとえばこの3つだけ書く
- 今日やることを5つ書く
- 優先3つを囲む
- 気持ちを整える行動を1つ決める
ルーティン化してしまうと、手が勝手に動くようになります。
● 無理にやらない
「毎日やらなきゃ」と思うと、逆に苦しくなります。
できない日があってもOK。
「整える時間があった日は調子がいい」
という感覚を大切にしていけば、自然と戻ってこられます。
5. おわりに
仕事のスキルやツールももちろん大事だけれど、
「どんな状態で仕事に向き合うか」が、
パフォーマンスに大きく影響します。
朝の15分を、自分の心と思考を整える時間にすることで、
1日がまるごと変わる感覚が得られるはずです。
完璧じゃなくていい。毎日じゃなくていい。
でも、
「今日はなんかうまく進んだな」
そんな実感を少しでも増やしたい人にこそ、
この整える習慣はきっと役に立ちます。
明日の朝、ちょっとだけ自分と向き合ってみませんか?