「頑張る」の方向を間違えていた。
私は、社会に出たばかりの頃「働く」とは何かを必死に考えていた。
成果を出すこと。評価されること。会社に尽くすこと。
でも、どれだけ頑張っても心がすり減っていく一方で、何かがずっと空回りしていた。
ようやく気づいたんです。
「働く」とは、自分をすり減らすことじゃなくて、自分を活かすことなんだと。
そのことに気づいてから、私の働き方はがらりと変わりました。
ここでは、その、最高の働き方を見つけるまでのプロセスと、今も続けている10の習慣について綴ってみたいと思います。
1. 「休みの日は、完全に仕事を忘れる」
昔の私は、休日にも通知をオンにして、常に「何かあったら対応しなきゃ」と思っていました。でも、それが自律神経に与えるストレスの大きさに気づいたとき、全部手放すことにしたんです。
カレンダーに、仕事を一切しない日を明示的に入れる。それだけで心の緊張が解けて、平日の集中力まで上がるようになりました。
2. 「睡眠は、最優先の自己投資」
寝不足は、すべての効率を奪っていきます。判断力も、感情の安定も、創造性も。
「睡眠を削ってまでやるべき仕事は、本当にあるのか?」
そう考えるようになってから、夜は深く、朝はすっきり起きられるようになり、結果として仕事の質も格段に上がりました。
3. 「人との出会いを仕事の一部に」
以前は人付き合いを、業務外と切り離していましたが、今では積極的に人に会うようにしています。
雑談、ランチ、偶然のつながりから、新しい発想や学びが生まれることが本当に多いんです。
仕事に役立つ以上に、自分自身が豊かになる。これこそ働く喜びだと思います。
4. 「環境は、自分で選んでいい」
職場の文化や物理的な環境って、思った以上に心身に影響します。
「空気が重い」と感じたら、転職や部署異動を視野に入れていい。「居心地がいい」と感じる場所に身を置くだけで、自分の力は自然と出てきます。
環境は運命ではなく、選択だと思います。
5. 「収入は、給料以外にも広げていく」
副業、スキル販売。選択肢を日頃から考えておくようにした方が良いかもしれません。
会社に頼るだけの生活から、少しずつ自分で選べる生活へ。
「お金の不安」が少し減っただけで、仕事のストレス耐性も、選択の自由も一気に広がります。
6. 「職場は、自分を磨く場所にする」
ただ指示に従って働くだけではもったいない。
「この経験でどんなスキルが伸びるか」「この人から何を学べるか」を意識すると、同じ業務でも吸収できることが全く違ってくる。
職場は、消耗させる場所ではなく、進化する場所にできるんです。
7. 「仕事以外の世界も、ちゃんと楽しむ」
仕事が人生のすべてになってしまうと、うまくいかない時に心が簡単に折れてしまいます。
だからこそ、趣味・遊び・学びを大切にする。休日の旅、読書、映画、ライブ、美術館、などの「自分の世界」を持つと、人生のバランスがぐっと整うように思います。
8. 「出勤前に、自分の好きなことをする」
朝は、誰かのために動く前に、自分のための時間を持つようにしています。
コーヒーを丁寧に淹れる。お気に入りの音楽をかける。10分だけストレッチ。
それだけで、「今日もなんとかなるかも」と思える余裕ができるんです。
9. 「受動的な無理はしない」
誰かに言われて無理をするより、自分の意志で挑戦を選んだ方が、はるかにパワーが出る。
だから「それって本当に今の私に必要?」と問い直すクセをつけました。
無理をするなら「自分がやりたいからやる」無理をする。それだけで心が壊れにくくなります。
10. 「最終的に、一番大事なのは健康」
どれだけ頑張っても、心と身体が崩れたら続かない。仕事も人生も。
身体の声を聞くこと。違和感に鈍感にならないこと。
少しの異変に気づける力も、実は立派なビジネススキルだと、今では思っています。
結論:「働くは、生きるの一部」
働き方に悩んでいたあの頃の私に、今ならこう言いたい。
「頑張ること」より、「整えること」が大事なんだよ。
完璧じゃなくていい。でも、自分をすり減らさずに、今日を楽しめているか?
その問いにYESと言える日が増えていけば、きっと人生は変わっていく。
「最高の働き方」は、どこかにある正解じゃなく、ひとつずつ自分に合う形を見つけていくこと。
今日も、私の働き方を、自分の人生を、少しずつ整えていこう。