「また今日も辞めたいって思ってしまった…」
朝起きた瞬間から、なんとなく重たい気持ちを抱えていませんか？通勤電車の中で「今日も一日頑張ろう」と自分に言い聞かせながらも、心の奥底では「辞めたい」という言葉がぐるぐると回っている。
でも実際に「なぜ辞めたいのか？」と聞かれると、はっきりとした答えが出てこない。給料が安いから？上司が嫌だから？仕事がつまらないから？
そんな曖昧な「辞めたい」気持ちの正体について、今日は考えてみたい。
私も経験した「なんとなく辞めたい」時期
実は私自身も、以前勤めていた会社で同じような経験をしました。特別ひどい職場環境でもないし、給料も悪くない。同僚との人間関係も普通でした。それなのに、朝「今日も会社に行きたくない」と感じることが多い時期がありました。
その頃の私は「甘えているだけかもしれない」「もっと大変な人もいるのに」と自分を責めていました。
でも今振り返ってみると、あの「辞めたい」という気持ちには、もっと深い理由があったと今は思います。
「辞めたい」の本当の正体は何だったのか
1. 成長を感じられない停滞感
毎日同じような業務の繰り返し。新しいことを学ぶ機会もなく、スキルアップを感じられない日々。人は成長を求める生き物なので、ひょっとしたら、停滞している状況に飽きていたのかもしれません。
2. 自分の価値観との不一致
会社の方針や文化が、自分の大切にしたい価値観と合わないと思ったり。例えば、効率よりも形式を重視する文化だったり、個人の成果よりもチームワークを極端に重視する環境だったり。頭では理解していても、違和感を感じていました。
3. 将来への不安と焦り
「このままここにいて大丈夫なのか？」という漠然とした不安もありました。周りの友人が転職で成功していたり、新しい挑戦をしている姿を見ると、自分だけが取り残されているような気持ちになっていました。
4. 認められていない感覚
頑張って仕事をしているのに、あんまり評価をされていないと思うことがありました。これは必ずしも昇進や昇給だけの話ではなく、日々の小さな「ありがとう」や「よくやった」という言葉が足りないような気がしていたのもありました。
意外と多い「隠れた理由」たち
通勤時間の長さが与える影響
毎日往復2時間の通勤。これだけで年間約500時間、つまり約20日分の時間を電車の中で過ごしていることになります。この時間の積み重ねが、あの頃、知らず知らずのうちにストレスとなって蓄積されてました。
職場の小さな環境要因
エアコンの温度設定、机の位置、照明の明るさ。こういった物理的な環境も、毎日8時間以上過ごす場所では意外と影響を与えますよね。そういうのもあったかもしれません。
プライベートとのバランス
仕事が忙しすぎて趣味の時間が取れない、友人との約束をキャンセルすることが多い。こんな状況が続くと、仕事に対してネガティブな感情になりやすくなってました。
同じ悩みを持つ人は実は多い
転職サイトの調査によると、転職を考える理由の上位には「なんとなく現状に満足できない」という曖昧な理由が常にランクインしています。つまり、はっきりとした不満があるわけではないけれど、心のどこかでモヤモヤを抱えている人は非常に多いということです。
私の周りでも、同じような悩みを抱えている友人や同僚がたくさんいました。みんな「自分だけがこんな風に感じているのかも」と思いがちですが、実際はとても一般的な感情なんです。
では、このモヤモヤとどう向き合えばいい？
まずは「辞めたい理由」を書き出してみる
思いつく限り、どんな小さなことでもノートに書き出してみましょう。「コーヒーがまずい」でも「デスクが狭い」でも構いません。書き出すことで、自分の気持ちが整理され、本当の問題が見えてきます。
現在の職場でできる改善を考える
転職を考える前に、今の環境で変えられることはないか考えてみましょう。上司との面談で業務内容の相談をしたり、デスクの配置を変えてもらったり、小さな変化でも意外と気分が変わることがあります。
新しいスキルを身につけてみる
停滞感を感じているなら、仕事に関連するスキルアップに挑戦してみるのも一つの方法です。資格取得や勉強会への参加など、自分の成長につながる活動を始めてみるのもあり。
プライベートの充実を図る
仕事以外の時間を充実させることで、仕事に対する見方が変わることもあります。新しい趣味を始めたり、久しぶりに友人と会ったり、心の余裕を作ることも大事だと思います。
最終的には自分の気持ちを大切に
いろいろ試してみても、やっぱり「辞めたい」という気持ちが強いなら、それは自分の心からのメッセージかもしれません。無理に我慢し続ける必要はありません。
転職活動を始めることで、今の職場の良さに気づくこともありますし、本当に新しい環境が必要だと確信することもあります。どちらにしても、行動することで答えが見えてくるはずです。
前向きな一歩を踏み出そう
「辞めたい」という気持ちは、決してネガティブなものではありません。それは「もっと良い環境で働きたい」「成長したい」「充実した毎日を送りたい」という前向きな欲求の表れでもあるのです。
まずは小さなことから始めてみませんか？
今日は普段と違う道で帰ってみる、明日は同僚と違う話題で話してみる、今度の休日は新しい場所に出かけてみる。
そんな小さな変化が、心のモヤモヤを晴らすきっかけになるかもしれません。
あなたの「辞めたい」気持ちの正体が何であれ、それと向き合うことで、きっと今よりも良い毎日が待っています。
一歩ずつ、自分らしい働き方を探していきましょう。
