「いつも時間が足りない」
「やることに追われて、1日があっという間に終わる」
そんな感覚に、私はずっと悩まされていました。今も悩まされていますけどね。
朝から仕事、家事、スマホの通知、やりかけのタスク
常に、何かに追い立てられているような日々。
それでも「もっと頑張らなきゃ」と思っていた私は、ある日ついに限界を迎えました。
でも、ある3つの仕組みを取り入れたことで、時間に対する感覚がガラリと変わったのです。
今回は、そんな、ゆとりの再設計についてお話します。
「時間がない」は、感覚だった
「私には時間がない」
これは口ぐせのように毎日言っていた言葉です。
でも本当にそうだったのでしょうか?
ある日、友人とのLINEのやり取りで言われたんです。
「時間がないって言うけど、1日何してるか記録してみたことある?」
言われてみれば、なかった。
その日から1週間「行動記録」をとってみたら衝撃でした。
- スマホチェック:1日2.5時間
- SNSのスクロール:1.2時間
- なんとなくボーッとしていた時間:約1時間
「えっ、私、時間あるじゃん」
時間がないと思っていたのは、感覚だったんです。
会議での一言が、転機になった
ある日、職場のセミナーで「時間管理セミナー」の講師が来て話をしてくれました。
その中で印象に残った言葉があります。
「人は時間を使う技術ではなく、時間に追われる思考に支配されている」
私のことじゃん、って思いました。
いくらToDoリストを作っても、締め切りに追われている限り、心はずっと焦っている。
だからこそ、時間にゆとりを生むには「考え方の仕組み」を変える必要があるのだと気づきました。
私が取り入れた3つの仕組み
ここからは、実際に私が取り入れて効果を感じた「ゆとりを生む仕組み」を3つご紹介します。
①「やらないことリスト」を作る
ToDoリストは誰でも作りますが「やらないことリスト」は意外と見落とされがちです。
私は以下のように書き出しました
- 通知を即レスしない
- 毎日SNSをチェックしない
- なんとなく誘われた飲み会は断る
- 完璧に家事を終わらせようとしない
これを可視化しただけで「やらなきゃ」の呪い?から少し解放された気がしました。
②「時間ブロック」を使う
朝起きてから寝るまでの時間を、ざっくり、ブロックで管理する方法です。
- 7:00〜9:00:朝の支度&朝食
- 9:00〜12:00:集中タイム(仕事)
- 13:00〜14:00:ランチ&休憩
- 14:00〜17:00:作業タイム(会議含む)
- 17:00〜19:00:家事タイム
- 21:00〜22:00:自由時間
この方法にしてから、焦りが減っただけでなく「今この時間はこれに集中すればいい」と思えるようになりました。
③「前日の夜に10分だけ整える」
1日の終わりに、翌日の予定を手帳にサッと書くだけで、翌朝の混乱が激減しました。
- 起きる時間
- やるべきこと
- 優先順位が高い1〜2つだけに絞る
「朝起きてから考える」のではなく「前夜に1回、頭の中を整えておく」
これだけで、翌日の、脳のノイズがグッと減ったんです。
失敗もあった。最初はうまくいかなかった
もちろん、最初からうまくいったわけではありません。
時間ブロックを細かくしすぎて、かえって疲れてしまったこともあります。
「やらないリスト」を作っても、ついSNSを開いてしまって落ち込んだ日もありました。
でも、気づいたんです。
完璧に実行することが目的じゃなくて、
意識することが大事なんだと。
気づいた日は調整して、できなかった日は「じゃあ次はどうしよう」と考える。
そうやって少しずつ、私の時間の使い方は変わっていきました。
「ゆとり」が生まれて変わったこと
これらの仕組みを取り入れて3ヶ月ほど経った頃、私はふと気づきました。
- 朝の支度が慌てなくなった
- 仕事に余裕を持って取り組めるようになった
- 家事のイライラが減った
- 土日を、回復の時間として使えるようになった
何より、焦ってばかりいた自分が、穏やかになったのを感じました。
ゆとりがあると、人に優しくできるんです。
そして、人に優しくできる自分を、少し好きになれました。
「時間が足りない」と言い続けていた頃の私
ある平日の1日を、ちょっと振り返ってみます。
朝はアラームを2回止めてからやっと起きて、慌てて着替えて、顔もろくに洗わずに家を飛び出す。
駅でギリギリ電車に飛び乗り、会社に着く頃にはもうぐったり。
午前中の仕事に追われ、昼休みもなんとなくスマホを見ていたらあっという間に終わる。
午後は会議やメール対応でバタバタし、気づけばもう定時。
「今日、私何してたっけ?」と思いながら帰宅し、夕飯の準備や洗濯に追われ、
やっと一息ついたのは22時すぎ。
でもそのままダラダラとスマホを見てしまい、夜更かし。
「明日こそ、ちゃんとしたい」
そんなことを毎晩思っていました。
なぜ、仕組みが必要だったのか
私は意志の力でどうにかしようとしていたんです。
「もっと頑張れば、効率よくなる」「自分がダメだから時間が足りない」と。
でも、それは違いました。
仕組みがなければ、どれだけ意識してもすぐに戻ってしまう。
仕組みがあるから、調子が悪い日でも最低限のリズムを保てる。
それに気づいてから、私は意志よりも仕組みを信じるようになりました。
読者のあなたにおすすめのワーク
最後に、これを読んでくださっているあなたに向けて、
「今日からできる小さな行動ワーク」をご紹介します。
✍️ 1日の行動を、30分刻みで書き出してみる
ノートやスマホメモで構いません。
まずは、今日の行動を30分単位でざっくり振り返ってみてください。
- どこで時間が消えていたか?
- 無意識にしていた習慣は何か?
- 本当に必要だった行動はどれか?
可視化すると、なんとなくが具体的になります。
✍️「やらないことリスト」を3つだけ書く
今日・明日で「これはやらなくていい」と思えることを3つ書いてみましょう。
減らすことで、時間が生まれ、心が軽くなるのを体感できます。
まとめ:ゆとりは、自分でつくれる
時間は、誰にとっても1日24時間。
だけどその使い方、感じ方は人によってまったく違います。
「いつも追われている」と感じていた私が、少しずつ、取り戻してきた感覚。
それは、外から与えられるものではなく、自分で仕組みを作ることで得られたものでした。
あなたにも、今日からできる“小さな仕組み”があります。
まずは、通知を切ることから始めてみませんか?
ゆとりは、ほんの少しの「仕組み」と「意識」で、きっと取り戻せます。
焦りすぎた日々に、やさしい余白を。
他人と比べない、ゆとりの感覚を持つこと
SNSや職場では「時間をうまく使ってる人」がたくさん見えるかもしれません。
朝活してる人、タスクをすぐこなす人、きれいな手帳を使いこなしている人。
でも、誰かのペースが自分にとっての正解とは限りません。
私は、自分に合ったスピードで動けるようになったとき、
ようやく、他人と比べない心のゆとりも生まれてきました。
ゆとりって、時間の長さじゃなくて「自分でコントロールできてる」という感覚なのかもしれません。
最後に あなたにも、ゆとりは取り戻せる
この文章を読んでくださっているあなたも、
きっと日々、たくさんのことを抱えて頑張っているのだと思います。
だからこそ、少し立ち止まって、自分の、仕組みを見直してみてください。
- スマホを見ない時間を5分だけ作る
- 「今日やらないこと」をひとつ決める
- 寝る前に明日の予定を1行だけ書いてみる
そんな小さなことからで、じゅうぶんです。
「時間がない」と嘆く日々から「今はこれをしている」と感じられる日々へ。
あなたの毎日に、静かでやさしい、ゆとりが戻ってくると良いですね。