30代で転職した私が気づいた、本当の強みって何?

「自分の強みがわからない」

30代で転職を考えたとき、私が最初にぶつかった壁でした。
20代の頃はがむしゃらに働いてきたけど、自信を持って「これが得意です」と言えるものが思い浮かばなかった。
スキルも中途半端、人間関係も疲れる、そもそも、転職して何がしたいのかもよく分からない。

でも、実際に転職活動をしてみて、分かったことがありました。
今回は、そんな私が転職を通して見つけた「強みの正体」についてお話します。

目次

「強み」って、最初から明確な人のほうが少ない

SNSや転職サイトを見ると「私の強みはこれです!」と自信満々に話している人がたくさんいます。
でも、そういう人ばかりじゃない。
むしろ30代で転職を考える人の多くは「自分には何もない」と感じていることが多いと思います。

私も実際そうでした。
経歴はそこそこあるけど、どれも浅くて専門性がない。
周りと比べては落ち込んで「私には武器がない」と感じていました。

転職活動中に見えてきた「強み」のヒント

そんな私が強みを見つけられたきっかけは、エージェントとの話でした。
「これまでで、一番しんどかった仕事って何ですか?」と聞かれたんです。

その質問に答えていく中で、見えてきたのは次のようなヒントでした。

✔苦手な上司との関係を工夫して改善したこと

✔成果が出ない部署で、モチベーションを保ち続けたこと

✔評価されなかった時期に、自分なりの成長指標を持っていたこと

そのとき「これって全部、強みなんじゃないか」と気づいたんです。

スキルじゃなくて「姿勢」が強みになることもある

私たちはどうしても「資格」や「実績」といった目に見えるスキルを、強みだと思いがちです。


でも実際には、スキル以外の姿勢人柄が武器になることもある。

たとえば私が転職で評価されたのは、こんな部分でした。

淡々と地道な仕事も継続できる

感情的にならず、冷静にトラブルに対応できる

部署内の人間関係に気を配っていた

これらは正直、履歴書には書きづらい。


でも、働くうえでは確実に評価されるものだったんです。

「強み」を見つけるために私がやった3つのこと

① これまでの仕事の中で、続けられたこと・評価されたことを振り返る

1週間でも1ヶ月でもいいので、毎日の仕事を振り返ってみる。
その中で「嫌じゃなかった作業」や「感謝された場面」を探してみる。

② 第三者に聞く(同僚、友人など)

自分では当たり前と思っていることが、他人から見ると「すごい」ことだったりします。

私は職場の先輩に聞いたとき、
「どんな状況でも感情的にならないよね」と言われたのが意外でした。

③「得意」より「無理せずできること」に注目する

自分では「これって普通」と思ってることが、実は貴重な強みのこともあります。
無理せずできること=自然に発揮している力、なのかもしれません。

転職して分かった「強みは磨かれていくもの」

今の職場で働いて数ヶ月経った今、
「これが強みです!」と胸を張って言えるようになったかというと、正直まだ不安です。
でも「これが私の強みかも」と思えることが増えてきました。

強みって、生まれ持った才能じゃなくて、
経験の中で磨かれて、少しずつ見えてくるものなんだと実感しています。

転職を考えたとき、私が最初に感じた不安

30代での転職は「キャリアアップ」や「自分らしい働き方」を目指す人も多いけれど、
私の場合はそんな前向きな理由ばかりではありませんでした。

今の仕事にやりがいを感じられなくなった

毎日同じことの繰り返しに疲れた

周囲の目を気にして、本音を言えない職場環境がつらかった

でも一番大きかったのは「このまま40代を迎えるのが怖い」という感情でした。
このままで本当にいいの? 
他にできることはないの?

そう思いながらも、転職エージェントに登録するまでは何ヶ月も悩みました。
転職したところでうまくいく保証はないし、面接で「何が強みですか?」と聞かれるのも怖かったんです。

面接で気づいた、強みを言葉にする難しさ

実際、最初の面接ではうまく話せませんでした。
「自分の強みは〇〇です」と言おうとしても、どこか自信がなくて言葉が曖昧になります。

ある企業の面接では、面接官に「それって強みといえますか?」と返されて、心が折れそうになりました。
でもそのあと、エージェントから言われた一言が転機になりました。

「強みって、相手にどう役立つかまで伝わって初めて評価されるんです」

この言葉に、私は目が覚めた気がしました。

それからは、自分の体験に「相手にとってどんなメリットがあるか」を意識して話すようにしました。

たとえば、

淡々と仕事を継続できる 継続力があり安定した成果を出せる

感情を抑えられる チームの雰囲気を乱さない存在になれる

こうして言葉を変えるだけで、自分の価値が少しずつ見えてきたんです。

転職後の「ミスマッチ」にも意味がある

実は、最初に転職した会社は半年で辞めました。
「ここならやっていけそう」と思って入社したものの、想像以上に仕事のスピード感が合わなかったんです。

「また失敗した。。。」と落ち込みました。
でもこの経験を通じて、
「自分はスピードよりも丁寧さを大事にしたい人間なんだ」と気づけたのです。

それが、今の会社と出会う大きなヒントになりました。

今の職場では、派手な成果よりも「細かい配慮」や「安定した業務運用」が評価される風土があります。
前職の失敗があったからこそ、自分に合う環境を選べたのだと思っています。

仮の質問:強みが本当にないと思っていたら?

「何も思い浮かばないんですけど、それでも大丈夫?」

大丈夫だと思います。
最初は誰もが「自分には何もない」と思います。
大事なのは、「強みを見つけよう」と意識すること。
意識しはじめた時点で、あなたはもうスタートラインに立っています。

「職務経歴が浅くても強みってある?」

もちろんあるはず。
たとえ派遣社員やアルバイトでも、
「毎日無遅刻で出勤した」「クレームをうまく処理できた」「気配りを褒められた」
それすら立派な強みです。

転職して変わった、私の日常と働き方

転職してから、劇的に何かが変わったわけではありません。
でも、心の奥にあった「このままでいいのかな」という不安が、少しずつ和らいできました。

朝、出勤前に感じていた重たい気持ちが減って、
「今日も一日やってみよう」と思えるようになったのは、自分でも驚きでした。

そしてなにより「私はここで必要とされている」と感じられることがあることが、日々の安心感につながっています。

大きな成果じゃなくてもいい。
自分らしく働ける環境で、地に足をつけて進んでいくこと。
それが、30代での転職を通じて私が得た、何よりの強みなのかもしれません。

今日からできる、小さな一歩

もし、今のあなたが「強みが見つからない」と感じているなら、
まずはメモ帳に「これまで褒められたこと」「苦なく続けられたこと」を書き出してみてください。

誰かに自慢する必要はありません。
あなたの中にある小さな光を見つけてあげることが、第一歩になります。

いつかそれが「あなたらしい強み」として、誰かに伝わる時が来るかもしれません。

だから、どうか焦らずに、自分のペースで。
あなたにしかない強さが、きっとあります。

まとめ あなたにとっての強みは、どこにある?

30代での転職は「自分を見つめ直すチャンス」でもあります。
焦らなくても大丈夫。
他の誰かのように立派なキャリアじゃなくても、
あなたなりに積み上げてきた経験の中に、きっとヒントがあります。

もし今「強みがわからない」と感じているなら、
まずは頑張ってきたことを認めてあげることから始めてみてください。

そして、自分を責めるのではなく、
「自分って、こんなところもあるんだ」と優しくしてあげてください。

強みは、見つけるものというより、
育てていくものなのかもしれません。

あなたにも、あなたらしい強みがきっとあります。

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