「やることが終わらない…」を卒業!スイスチーズ法でタスク管理がラクになる方法

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「やること多すぎ問題」に悩んでいませんか?

「今日こそはタスクを全部終わらせるぞ」と意気込んでも、
夕方にはスマホを片手に自己嫌悪。
そんな経験、ありませんか?

実は、タスク管理が苦手な人の多くは「完璧に終わらせなきゃ」と思い込みすぎて、
逆に手が止まってしまう傾向があります。

そこで今回は、スキマ時間を味方にする【スイスチーズ法】をご紹介します。
やることリストがスイスイ消化できる、超シンプルな時間術です。

スイスチーズ法とは?穴をあけるように進めるタスク管理法

「スイスチーズ法」は、その名の通り「穴の空いたチーズ」をイメージした時間管理法。

■基本の考え方

大きなタスクをいきなり全部終わらせようとせず、
スキマ時間に少しずつ穴をあけるように進めていく

たとえば「プレゼン資料作成」という大きな仕事があるとき。
・表紙だけ作る
・構成だけメモする
・グラフのデータを集める

…こんな風に、小さな作業単位で少しずつ進めていくんです。

なぜスイスチーズ法が効果的なのか?

✅ スキマ時間を有効活用できる

「10分じゃ何もできない」と思ってしまいがちですが、
実際は10分あれば意外と色んな“穴”があけられます。
通勤時間・待ち時間・お風呂の前など、無駄にしがちな時間が武器になります。

✅ 着手のハードルが下がる

「完璧に終わらせなきゃ」から「ちょっとだけやろう」へ。
心理的な負担が減ることで、手が自然と動くようになります。

✅ 途中まででも進んだ実感が得られる

人は「終わった」という達成感だけでなく、
「進んでる」という感覚でも満足感を得られます。
それが、次の行動のモチベーションになるんです。

スイスチーズ法の使い方:3ステップ

Step1:大きなタスクをリストアップ

「レポート提出」「引っ越し準備」など、完了までに時間がかかるタスクを可視化しましょう。

Step2:細かく分解して穴をつくる

→ 例:「レポート提出」なら
・資料を1つ読む
・目次だけ考える
・書き出しだけ書く

など、数分〜10分で終わる単位に分けるのがコツです。

Step3:スキマ時間に穴をあける

→ 忙しい日は1〜2個でもOK!
→ 完璧にやらなくていいから、毎日1穴あけていくことが習慣化のカギ。

私の体験談

私がこの方法を試すことになったのは、ある仕事を抱えていたときでした。
それは「キャリアに関する長文のnote記事を仕上げること」。

書きたいテーマは決まっている。構成も頭の中にはある。でも、

  • 「まとまった時間がとれない」
  • 「書き出してみたけどしっくりこない」
  • 「完璧な文章を書きたい気持ちが強すぎて止まる」

こんな感じで、どんどん書けなくなっていました。毎日タスクとしてToDoリストに書いても「後でやろう」と先延ばしするだけ。

そんなときに見つけたのが「スイスチーズ法」の考え方でした。

実際にやってみた1日目:「穴をあける」ことに全力を注ぐ

まず決めたのは、「5分だけ書く」こと。
たとえ1行でもいい、タイトル案を10個出すだけでもいい。とにかく穴をあけることを目的に。

最初に開けた穴は「導入文の1文だけを書く」でした。

朝、スマホのアラームよりも早く目が覚めた。今日もあの職場に向かうのかと思うと、胸の奥が少しざわついた。

これだけで5分。たったこれだけなのに「始められた自分」への満足感がじんわり残りました。

2日目〜4日目:小さなつまみ食いがつながっていく

次の日は「構成の見出しを5つ考えるだけ」と決めて着手。
3日目は「見出し1つだけ本文を書き始める」。

不思議なことに、やっている時間は10分、15分程度なのに「書くことへの抵抗感」そのものがどんどん減っていったんです。

スイスチーズ法をやってみて分かったのは、「完璧主義が開始を阻んでいた」こと。
逆に言えば、完璧じゃなくていいと自分に許すだけで、筆が進みはじめました。

5日目:不意に、集中ゾーンに入った

いつものように「5分だけやろう」と椅子に座り、2つ目の見出しの文章を書いていたときでした。

気づけば30分たっていた。
さらに続けて1時間。
途中で「今日、やること全部終わってるから、このままいけるかも」と思い、その日は一気に4000文字進みました。

この体験から気づいたのは「人は一度始めれば、意外と続けられる」という当たり前だけど忘れがちな事実。

スイスチーズ法は、やる気を高める方法ではなく、やる気なしでも始められる方法なんです。

翌週:無理せず、淡々と、完成へ

そこからは毎日「どこか一部分に穴をあける」ことだけを意識して過ごしました。

  • 前日は文章、今日は画像を選ぶ
  • 推敲に飽きたら、noteの導入画像をつくる
  • 手が止まったら、タイトルだけ考えておく

こうしたバラバラのつまみ食いが、結果的に大きなタスク全体を進めることにつながっていました。

そして1週間後。
最初は手がつかなかったnote記事が、自然な流れの中で完成していたんです。

完璧主義を手放して、穴をあける気軽さを。

スイスチーズ法は、タスク管理の苦手意識を根本から変えてくれる方法です。

「全部終わらせる」ではなく、
「ちょっとずつ進める」ことで、いつの間にかゴールにたどり着いている。

そんな優しい時間術、ぜひ明日から試してみてください。

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