ふとした瞬間に、誰かと自分を比べて落ち込むこと、ありませんか?
SNSで誰かのキラキラした投稿を見たとき。
同僚が次々と成果を出しているとき。
「自分だって頑張ってるのに…」と思っても、なぜか胸がざわついてしまう。
頭では「比べても意味ない」とわかっていても、心がついていかない。
そんな、比べグセに苦しんだ私が、少しずつ心を整えるために実践したことをお話しします。
比べる気なんてなかったのに、気づけば心が乱れていた
正直、私はそんなに競争心が強いタイプではありません。
むしろ「マイペースで生きたい」と思っているほうです。
でも、ある日SNSで友人の転職報告を見た瞬間、
胸がギュッとなりました。
「またすごいことしてるな…」
「自分は何も変われてないな…」
彼女を祝福したい気持ちと、
羨ましい・焦る・劣等感、いろんな感情がごちゃ混ぜになって、
心の中がざわざわして、落ち着かなくなりました。
比べたくない。そんなつもりじゃなかった。
でも、気づけば自分を責めてる。
そんな、無意識の比較に、心が擦り減っていく感覚があったのです。
「比べるのをやめる」は無理だった
多くの本には「人と比べるのをやめよう」と書かれています。
でも、私はそれができませんでした。
だって、比べてしまうのは「無意識」だから。
SNSを開けば自然と他人が目に入るし、
仕事をしていれば評価は否応なしに目に見える。
「比べないようにしよう」と言い聞かせるたびに、
余計に「比べてしまってる自分」に落ち込む。
だから私は、やめることを諦めました。
その代わり「比べてもいいから、整えよう」と考えることにしたのです。
私が試した3つの整える方法
① 比べたくなる自分にOKを出す
まず私がやったのは「比べてしまったときに自分を責めない」こと。
「またやっちゃった…」ではなく、
「そりゃ比べたくもなるよね、だって不安だったんだもん」
と、自分の気持ちを受け止める練習をしました。
不安・焦り・羨ましさ、どれも「何かを良くしたい」という感情の裏返し。
だから、そんな自分にまずはOKを出すことから始めました。
② SNSから距離をとる
比べてしまう原因が明確なときは、物理的に距離を取るのも大事。
私の場合、SNSを見る時間を「朝と夜の15分だけ」に制限。
その代わり、スマホの通知はオフにして、空いた時間で散歩や読書をするように。
距離を取ると、他人の情報が「自分の軸」を見失わせていたことに気づきました。
③「私のペース」を見つめ直す
比べるときって、たいてい「他人のペース」を基準にしてしまっている。
だから私は、週に1回だけ「今週よかったこと」を3つノートに書くようにしました。
・〇〇の資料を早めに出せた
・ランチをゆっくり味わえた
・夜スマホを見ずに寝られた
他人と比べるより「自分の中で整っていたこと」に目を向けるようになりました。
心が整い始めたサイン
この3つを1ヶ月ほど続けてみて、少しずつ気持ちに変化が現れました。
- SNSを見ても「すごいな」と思える余裕ができた
- 自分の「今」に集中できる時間が増えた
- 小さな達成でも「よくやった」と思えるようになった
もちろん、今でも比べてしまう日はあります。
でも、そこから回復するのが少しだけ早くなった。
整える習慣は、私の心のリセットスイッチになった気がしています。
比べてしまう自分を否定しなくていい
誰かと比べて、苦しくなったとき。
まずは「比べてしまった自分」に気づいてあげてください。
そして、否定せず、責めず、少しだけ休ませてあげてください。
比べたっていい。落ち込んでもいい。
そのあと、自分を整え直せば、それで十分なんです。
あなたには、あなたのペースがあります。
他人のゴールではなく「あなたの今」をちゃんと見てあげてください。
小さな積み重ねが、やがて、比べなくても大丈夫な自分を育ててくれます。